看護教育プログラム

それぞれの経験や役割を
支援するための
教育プログラム

順天堂大学附属6病院キャリアラダー導入の目的

患者中心の看護の質の向上と看護師へのエンカレッジ
・臨床実践能力を評価し、動機づけと教育的サポートの基準にする。
・仕事満足を高める。
・個々のキャリア開発に役立てる。
・自律したプロのナースを育成。

キャリアラダーの枠組み

臨床看護実践能力開発:キャリアラダーのレベル目標
キャリアラダーの導入により、一人ひとりが自己の能力開発を
目指せる環境を作ります。

能力開発を目指したクリニカルラダー

能力別研修

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レベル 研修名 研修目的 目標
めばえⅠ 看護基準・手順に沿った安全確実な看護が実践できる
組織の一員であることを自覚する
ヘンダーソンの看護に基づいてアセスメントをし、看護問題を明確にする。
安全な看護を理解する。
チームの機能を理解する。
チームメンバーの役割を理解する。
チームメンバーとして必要な行動を理解する。
めばえⅡ ヘンダーソンの看護に基づいてアセスメントし、看護問題を明確にする。
自分の看護記録を評価し、課題が分かる。
チームメンバーとしての自分の行動を評価する。
チームメンバーとしての自分の課題を確認する。
ふたば 個別性を考えながら看護実践ができる
チームメンバーとしての役割を発揮する
ヘンダーソンの看護を活用し、個別性のある看護計画を立てる。
自分の看護を振り返り、課題が分かる。
リーダーと協力して目標達成を目指す方法が分かる。
チームメンバーとしての自分の行動を評価する。
チームメンバーとしての自分の課題を確認する。
つぼみⅠ 個別性に応じた看護が実践できる
チームリーダーとしての役割を発揮する
看護に活用できる理論について理解する。
自分の看護を振り返るために、記述する。
潜在している看護問題を明確にするためのコミュニケーションスキルを理解し、活用する。
つぼみⅡ 理論を活用して事例検討をする。
自分の看護観を表現する。
リーダーシップを発揮する上での自分の行動を評価する。
リーダーシップを発揮する上での自分の課題を確認する。
スタッフ指導について自分の行動を評価する。
さくらⅠ 看護単位における看護実践の役割モデルになれる
状況に応じてリーダーシップを発揮する
倫理原則、倫理綱領等を学び倫理的意識を養う。
所属する看護単位における問題を見出す方法を理解する。
看護実践を振り返るために記述する。
看護観を記述する。
倫理に関する事例報告を通して、倫理原則、倫理綱領等を学び倫理的意識を養う。
さくらⅡ 自分の関心のある分野の知識を深めるための学習に取り組む。
所属する看護単位における問題を見出すことができる。
問題解決のための計画を立てる。
問題解決のために計画的に取り組む。
問題解決に取り組んだプロセスを評価する。
問題解決のプロセスを通して自分の役割を自覚する。
報告会

役割別研修(「つぼみⅠ」~「さくらⅡ」までの間に行われる研修)

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研修名 目的 目標
プリセプターⅠ
(経験3年目程度の看護師)
プリセプターの役割を理解し、プリセプティを支援する準備ができる。 プリセプターシップの目的、方法、特徴を説明することができる。
プリセプティの特徴を理解できる。
プリセプターの役割を理解できる。
プリセプティーを支援する方法を説明することができる。
プリセプターとしての意欲を示す。
プリセプターⅡ
(経験3年目程度の看護師)
プリセプター実践中の諸問題を共有し、今後の課題を明確にする。 プリセプター実践上の課題を共有する。
プリセプターとしての課題を確認し、解決方法を見出す。
アソシエイトⅠ
(経験5年目程度の看護師)
アソシエイトの役割を理解し、教育担当者とプリセプターシップを支援する準備ができる。 当院における新人看護職員教育体制を知り、アソシエイトの役割を理解する。
プリセプターとプリセプティの特徴を理解する。
看護技術を指導する際のポイントを理解する。
アソシエイトⅡ
(経験5年目程度の看護師)
アソシエイトの実施状況を評価し、今後の課題を明確にする。 アソシエイトの役割を再確認する。
アソシエイトとしての自分の実践状況を評価し、課題、解決策が分かる。
教育担当者
(主に看護主任が受講)
教育担当者の役割を理解し、自部署の新人看護職員教育の企画・運営方法が分かる。 プリセプター・アソシエイトが経験しやすい新人看護職員指導上の問題・困難とその解決策を理解する。
プリセプターシップ期間の新人看護職員教育を評価する。
後期の課題を明確にする。
後期計画の共有と見直しをする。
課題を共有し、各看護単位で連携した解決方法を考える。
新人看護職員教育を評価をする。
新人看護職員教育の指針を理解する。
新人看護職員教育における教育担当者の役割を理解する。
自部署の新人看護職員教育計画立案方法がわかる。

リーダーシップ初級
(ラダーレベルⅠ取得者が対象)
チームリーダーとしての役割を発揮する リーダーシップを理解する。
リーダーシップを発揮するためのスキルを理解する。
リーダーシップ中級
(ラダーレベルⅡ取得者が対象)
チームリーダーとしての役割を発揮する 起こり得る事故を予測し、防止対策が実施できる。
感染のリスクを予測し、防止対策が実施できる。

テーマ別研修(有志)

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研修名 目的 目標
静脈注射 安全に静脈注射を実施する。 安全な静脈注射を実施するために必要な知識・技術・態度を習得する。
看護研究 看護実践上の問題を明確にし、解決する方法を学ぶ。 文献検討を通して、研究課題を明確にする。
自分の研究課題に適した研究計画書を作成する。

ステップアップ(専門性の高い研修)

研修名 目的 目標
糖尿病看護 各分野における専門的知識、技術を修得し、専門性の向上に向けた姿勢を示す。 各分野における専門的知識及び技術を修得する。
修得した知識、技術を所属看護単位で実践する。
講義での学びを所属看護単位で伝達する。(勉強会の実施等)
フィジカルアセスメントで気付きを高める看護(循環器編)
NPPV療法を行なう呼吸不全患者の看護
がん看護

その他(全てのレベルが受講)

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研修名 目的 目標
倫理講演会 看護者としての倫理を理解する。 倫理について知る。
看護者の倫理綱領が理解できる。
自分の看護実践を倫理的視点で振り返る。
伝達講習会 院外研修での学びを共有する。
看護部の活動・現状を理解する。
自己学習の動機付けができる。
院外研修での学びを他者に説明することができる。
看護部の活動等を理解し、自己の課題や役割について考える。
発表を聞き、意見や感想を述べる。
看護研究発表会 研究成果を共有し、看護への理解を深め、関心を高める機会とする。 研究成果の発表を通して、問題解決の方法を共有する。
効果的な発表のために必要な知識、技術を学ぶ。
発表について意見、感想を述べる。
看護研究に取り組む意欲を示す。
看護補助者研修 看護補助者としての基本事項を理解し、看護師の補助業務を行うことができる。 看護補助者としての役割を再確認する。
感染対策、医療安全、個人情報の保護に関する基本事項を理解する。
移動介助の方法が分かる。